BMW X3のオイル漏れの修理代は?
3シリーズベースのクロスオーバーSUVとして作られているX3はシャシーこそ3シリーズのものと同じですが、それ以外の部分は、たとえ形式が同じだとしてもエンジンなども含めて全く別物として解釈する必要があるでしょう。
ということはこの車ならではトラブルがあるということです。
まずよく聞く修理がオイルフィルターハウジングからのオイル漏れです。
BMWでは国産車のようなオイルパンのすぐわきに付け替え式のオイルフィルターを持つといったものではなく、エンジンルームの上からアクセスできるような形で付けられており、それも付け替え式ではなく、オイルフィルター自体がエンジンブロックにつけられていて、蛇腹式のフィルターだけを交換するようなスタイルのオイルフィルターを持っています。
フィルターの交換が容易で非常に便利なのですが、そのフィルター本体とその土台となるオイルフィルターハウジングとエンジンブロックとの間からエンジンオイル漏れが激しく起こることが非常の多くなっています。
原因はオイルフィルターハウジングにつけられているゴム製のパッキンの劣化で、熱によって劣化し、それによって隙間を埋めることができなくなるため、エンジンオイルが漏れてきてしまうのです。
修理はオイルフィルターハウジングを取り外して、パッキンを交換するだけといった単純な作業です。
しかし、このオイルフィルターハウジングを取り外すのが大変で、エアクリーナーボックス、ファンベルト、オルタネーター、パワーステアリングポンプ、パワーステアリングオイルのリザーブタンクなどを取り外してからでないとオイルフィルターハウジングを外すことができないのです。
作業工程全体から見て、これらの脱着作業が8割、パッキンの交換作業が2割といった具合です。
オイル漏れを直すよりも買い換えた方が結果的に得するかも!?
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そうなるとどうしてもかかってしまうのが工賃です。
パッキンなど5000円もあれば手に入れることができるでしょう、しかし工賃が30000円以上かかってしまうため、総額で40000円以上の出費を覚悟しておかなければならないでしょう。
それとこれも結構聞く話ですが、ヘッドカバー周りからのオイル漏れです。
これはヘッドカバーパッキンとシリンダーヘッドにつけられている大きなステッピングモーターの付け根にあるパッキンの劣化によって起こるもので、放置しておくと漏れたエンジンオイルがエキゾーストマニホールドについて白煙を上げることになります。
これらはX3では定番中の定番となるオイル漏れ箇所で、何の疑いもなくパッキンを交換するだけで、簡単に直ってしまいます。
どちらも派手な作業は必要なく、ヘッドカバーパッキンはヘッドカバーを取り外して、新しいパッキンに交換するだけですし、ステッピングモーターのパッキンもボルトを二本外せば簡単にとることができますので手間がかかる作業ではないようです。
交換するパッキン類も10000円もしませんし、工賃も輸入車としては破格の50000円以下ということで修理費用も比較的安く済ませることができます。