セレナのオイル漏れの修理代は?
トラブルが続出している?
日産のセレナではトラブルが続出しているようです・・・といってもセレナ自体が壊れやすいとか、不良品ということではなく、トラブルの出る比率としては他の車と同等だと思います。
ではなぜトラブルが多いのかというとそれは市場に出回っている台数が多いからであって、街中で走っている台数が多いのであれば、ディーラーや修理工場に持ち込まれる台数も多いということで目立つだけです。
これも大人気車種の宿命なのかもしれません。
ではどういったオイル漏れトラブルが出ているかというと、まずはクランクシールからのオイル漏れ、クランクシールはエンジンブロックから飛び出したクランクシャフトのオイルシールでクランケースの左右につけられています。
片側はクランクプーリーが付けられエアコンコンプレッサーなどを回すためのものとして使われ、もう一方はトランスミッションに繋がり、エンジン回転をトランスミッションへ伝えます。
この2か所にあるクランクシールで面倒なのがトランスミッション側、それもそのはず、クランクプーリー側であれば、外からアクセスできますが、トランスミッション側はトランスミッションケースに覆われて、それこそそこに手を入れるためにはトランスミッションを取り外さなければならないのです。
残念ながらセレナではクランクプーリー側ではなく、このトランスミッション側でのオイル漏れが多くなっていますので、部品代はともかくそれ相当の工賃がかかってしまうことになります。
ざっと見積もっても5万円はくだらないでしょう。
オイル漏れを直すよりも買い換えた方が結果的に得するかも!?
⇒今すぐ愛車の査定額を知りたいならコチラ
それからこれはMR20DEやMR20DD型エンジン搭載モデルによくあるのですが、オイルパンとクランクケースとの間からのオイル漏れが多くなっています。
この部分には液体ガスケットが使われており、それの劣化や組み立て時の液体ガスケットの塗布の状態によってエンジンオイルが漏れてしまうようです。
修理はガスケットを取り外して、端面をきれいにしてから再度液体ガスケットを塗って、オイルパンを取り付ける、しばらくの間液体ガスケットが固まるのを待ってから新しいエンジンオイルを入れるといった作業を行います。
ということは時間もかかるし手間もかかる、エンジンオイル代もかかるということで3万円ぐらいは覚悟しておく必要があると思います。
デストリビューターからのオイル漏れ
それからC24モデルの多いのがデストリビューターからのオイル漏れです。
C25モデルになってからダイレクトイグニッションが採用されたのでデストリビューターはないのですが、C24モデルでは採用されていました。
デストリビューターはエンジンの回転を使って電気を分配するものですので、エンジンオイルによって回転部分が潤滑されています。
オイルを引き込む部分にはOリングというパッキンが付けられていてそれによってエンジンブロックとデストリビューターとの結合部分からオイル漏れを防いでいるのですが、それが劣化することで切れたりひびが入ったり、硬くなることによってエンジンオイルが漏れてきていしまうことがあります。
修理はそのOリングを交換することによって行いますが、他の部分と違って作業自体は簡単です。
しかしセレナの場合はバッテリーやその周りにあるものをすべて取り外さないと作業ができないのでそちらに工賃がかかってしまいます。
小さなOリングを交換するだけで15000円もかかってしまうのはそういった理由があるからです。