メルセデス・ベンツ Eクラスのオイル漏れの修理代は?

EクラスはエクゼクティブのEですので、車の構造もやはり高級車らしいものとなっており、エンジン排気量も小さくとも2リッター以上大きいものですと6.2リッターにもなる大きなエンジンを搭載するモデルもあります。
エンジン形式もここ最近のエコブームによって現行モデルでは直列4気筒エンジンを取りそろえるようになりましたが、先代モデルであるW211型ではすべてがV型エンジンとなっていました。

 

ただ、このV型エンジンなのですが相変わらずエンジン漏れのトラブルが非常に多くなっているようで、高級車らしからぬ手のかかる車のようです。

 

エンジンオイル漏れでよく聞くのがオイルクーラーです。
オイルクーラーといってもスポーツモデルやチューニングマシンのような冷却コアを走行風のあたるフロントグリルとかバンパー内に収めるというものではなく、エンジンルーム内に一時的にオイルをため込む部分を作り、エンジンルーム内に入ってくる走行風やファンによって作られる風によって、ある程度の冷却効果を持たせたものです。
このオイルクーラーはアルミ製のお弁当箱のような形状をしており、蓋がついている形となっているのですが、そのクーラー部とエンジンブロックの一部との接続面にあるガスケットの劣化が激しく、ちょくちょくオイル漏れを起こすことがあるようです。

 

修理としては基本は劣化したガスケットを付け替えるだけですので、それのほど難しい作業ではないのですが、正規ディーラーではオイルクーラーごと交換しようとする傾向があり、それだけで40000円ほどの部品代がかかってしまいます。
工賃はこれはエンジン形式によってまちまちで、272エンジンのようにエンジンの手前側についていて比較的アクセスが楽なところにあるものは20000円ぐらいで済みますが、ディーゼルエンジンの642型エンジンの場合は50000円かそれ以上の工賃を請求されることがあります。

 

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642エンジンではオイルクーラーをエンジンのVバンクの深いところに設置しており、その部分に達するまでにインテーク系統やターボチャージャーなどをすべて取り外して、更に細かい部品などを避けて初めてオイルクーラーを見ることができるといった具合で、オイル漏れを直すためだけなのにそれこそ大きな修理をするかのごとくの作業が必要となってしまうのです。
交換する部品は小さなゴム製のパッキン2つ、部品代としても3000円以下のものなのですが、面倒な作業が行わなければならないため、60000円ぐらいは用意しておかなければならないでしょう。

 

ちなみのこのオイルクーラーより上の部分、例えばヘッドカーバーパッキンからのオイル漏れを起こし、それが内側に垂れてしまった場合などの時にはこのオイルクーラーの上に位置するところにつけられているインテーク制御を行っているシャットオフモーターがエンジンオイルによって故障してしまい、それによって30000円ぐらい費用が掛かってしまうこともありますので、Vバンクのうつ側で起きているエンジンオイル漏れには特に気をつけなければならないでしょう。

オイル漏れは修理より買い替えたほうが得するかも!?