メルセデス・ベンツ Cクラスのオイル漏れの修理代は?

メルセデス・ベンツの販売の中核をなすのがこのCクラス、日本でもたくさん売れているようですが、このCクラスの先代モデル、W204型で非常に多く出ているトラブルがカムマグネットセンサーからのエンジンオイル漏れです。
カムマグネットセンサーは、いわゆるカムポジションセンサーというもので、カムシャフトの位置を判断してそのデータをECUに伝えます。

 

位置的にはタイミングチェーンスプロケットのさらに外側につけられており、スプロケットのようにカバー内部に収められているのではなく、ボンネットフードを開ければすぐにわかるようなエンジンの外側にへばりついているような形で付けられています。
ということは、当然ながらオイルまみれになっているシリンダーヘッド内とつながっている部分というものがあり、その部分をオイルシールで多い、シリンダーヘッド内のエンジンオイルが漏れないようにしているのです。

 

しかし、ご存じのとおりドイツの車はオイルシールが弱い・・・というか日本の気候風土に合っていないようで、すぐにオイルシールが劣化してしまい、オイル漏れを引き起こしてしまいます。

 

その部分からオイル漏れが起こるのであれば、カムマグネットセンサーごと交換すればことは済むのですが、エンジンオイル漏れに気が付くのが遅くなると、下斜め方向につけられているセンサーの配線コネクター伝いにカムマグネットセンサー内で漏れたエンジンをオイルが流れていき、更にその配線ケーブルを伝い、その真下にあるベルトにまでエンジンオイルを運んでしまうのです。

 

そこまで行ってしまうとベルトが油まみれになってしまい、滑りを発生し、その滑りからベルトが外れてしまうこともあります。
そして更にエンジンオイルの攻撃性によってゴムベルトを劣化させ、ベルト切れといった最悪の状態にもなってしまうのです。

 

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そしてそして更にその配線ケーブル内部に入り込んだエンジンオイルが、その配線ケーブルの終点であるECUにまで行ってしまうことになり、ECUすらも壊してしまうのです。
ここまで行ってしまうと100万円以上の修理費用が掛かってしまうことが必至です。

 

実はこの症状は当のメルセデス・ベンツも承知のうえで、こういった大事に至らないようにと対策品を出しています。

 

それが面白いことにこの症状の根本的な原因、カムマグネットセンサー内部でのオイル漏れに対する対策品ではなく、エンジンオイルが伝わっていきにくい配線ケーブルを対策品として用意しているのです。
原因はさておき、被害が大きくならないようにするだけといった感じです。

 

対策品といっても無償ではありません、1つ当たり5000円ぐらいで購入し、既存のケーブルと付け替える必要があります。
この症状が出て、早期発見をした場合はカムマグネットセンサー2つを交換することになり10万円、ベルト外れやベルト切れで25万円、ECUにまで達した場合は100間年円ぐらいの費用が掛かります。

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