メルセデス・ベンツ Aクラスのオイル漏れの修理代は?

メルセデス・ベンツの最下位モデルとなるのがAクラスというモデルです。
このシリーズはもともとはEVを作るために設計された車で、それが事実上不可能となった時に急遽ガソリンエンジンを搭載した車へと作り替えたという経緯を持ちます。
現行モデルは3代目であり、そういった面影は全くありませんが、初代モデルは少しばかり無理のある設計がされているため、Aクラスの中でも一番トラブルが多いモデルとなっています。

 

しかし、2代目モデル、3代目モデルも全くトラブルがないかというとそうではなく、メルセデス・ベンツならではのエンジンを主とするオイル漏れのトラブルがかなりたくさんあるようです。
多くて出ているのがオイルフィルターケースからのエンジンオイル漏れです。

 

メルセデス・ベンツにおいてもヨーロッパでは主流となっているオイルフィルターケースを持ち、フィルターを交換する場合は内部のフィルターだけを交換する形が採用されています。

 

付いている場所も国産車では当たり前となっているエンジンの下まわりではなくエンジンルーム内に上向きで付けられており、ネジ式の蓋を取り外すと蛇腹のフィルターが内部に仕込まれているといった形になります。
オイル漏れがよく出ることで有名なのはこの蓋とケースの間を密閉するOリングの劣化によるもので、これでしたらオイルフィルターの蓋を交換することで直すことができ、費用としても20000円もあれば直すことができます。

 

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しかし、中にはこのオイルフィルターケースとエンジンブロック側についているオイルフィルターケースの土台となる部分の間からエンジンオイルが漏れている場合もあります。
この状態となってしまうといささか修理費用がかさんでしまいます。
通常ではオイルフィルターケースごとそっくり交換となってしまい50000円以上の修理費用が掛かってしまいます。

 

ただ専門店などで修理するとOリングだけの交換をしてくれるのでその場合ですと工賃込みで20000円ぐらいで直すことができます。

 

この部分にオイル漏れを見つけたらすぐに直した方がいいでしょう。
なぜなら放っておくとそれとは全く違う部分で大きな損害を生じてしまうことがあるからです。

 

オイルフィルターケースから漏れたエンジンオイルがその周りにあるベルトに付着します。
エンジンオイルというのがかなり攻撃性の高い物質が含まれており、それがゴム製のベルトについてしまうと最初は滑りを生ずる程度で済みますが、それがさらに進むと、その滑りによってベルトが外れてしまい、オルタネーターや各ポンプの駆動ができなくなり、その場で立ち往生することになります。
そして運悪くもっと深くまでエンジンオイルが広がってしまうと今度はエンジン制御の心臓部ともいえるECUにまで達してしまい、内部の回路を使い物にならないようにしてしまうのです。

 

ここまで来たら100万円の修理費用ではすみません。

 

メルセデス・ベンツの場合はどのモデルにおいてもエンジンオイル漏れはかなり厳しい状態であるという認識を持つ必要があるでしょう。

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