インスパイアのオイル漏れの修理代は?

アコードセダンの高級モデルとして作られたインスパイア、セダンの不人気によって日本では2007年で生産終了となったかこの車となりますが、古いモデルゆえにどうしてもエンジンオイル漏れといった軽微なトラブルがどうしても出がちになってしまうようです。
よくあるトラブルがクランクシャフトシールからのエンジンオイル漏れです。

 

クランクシャフトが収められているクランクケースはオイルまみれになっているところで、その中でクランクシャフトが元気よく回り撹拌されるため、エンジンオイルがジャバジャバしています。

 

とうぜんクランクシャフトが飛び出している両サイドからはそのエンジンオイルが出てこようとするわけですが、漏れては困るため、クランクシャフトシールというオイルシールで漏れるのを食い止めているわけです。
しかし、エンジンの熱や劣化、エンジンオイル内に含まれている成分によって痛めつけられるということがあるため、オイルシールとしての性能を損なうことになるわけです。
その結果がクランクシャフトシールからのオイル漏れで、修理としてはクランクシャフトシールのうち換えを行います。

 

クランクシャフトシール自体は高くても2000円以下で手に入れることができるので、それほど高い買い物ではないのですが、ベルト側にはベルトやプーリーなどがあり、トランスミッション側にはトランスミッションがあるのでそれらをすべて取り外さなければ交換作業に入れません。
当然、それらの取り外し作業も工賃として含まれますので、ベルト側で15000円ぐらい、トランスミッション側で30000円ぐらいの費用が掛かります。

 

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それと日本でいう最終型あたりではダイレクトイグニッションになっているのであり得ない話なのですが、初代モデルや2代目モデルあたりですと点火系部品としてディストリビューターが付けられています。

 

ディストリビューターはクランクシャフトの回転を使って内部で端子が回ることによって点火タイミングを与える機能を持っているのですが、エンジンブロック(主にシリンダーヘッド)に直接ついているため、エンジンオイルが使われている部分とつながっていることになり、そのエンジンオイルがディストリビューター内に入ってこないようにするOリングというパッキンが付けられているのです。
そのOリングが劣化してくるとエンジンオイルをとめることができなくなり、ディストリビューターの付け根やひどい場合ではディストリビューター内にまで侵入してきて、点火不良などを起こすこともあります。
最近の車ではありえない話なのですが、古いモデルとなるとこういった部分からもオイル漏れが起こってしまうのです。

 

修理はいたって簡単、軽微なオイル漏れであれば、きれいにふき取って1000円以下のOリングを交換すれば済みます。
ひどいオイル漏れの場合ではディストリビューターも交換する必要がありますので20000円ぐらいが覚悟しておきましょう。

オイル漏れは修理より買い替えたほうが得するかも!?