スペイドのオイル漏れの修理代は?
女性用モデルのポルテを無理やり男性向けに作り替えたスペイド、もちろんエンジンも全く同じで、ダイハツ設計の1NR-FE型エンジンとトヨタ設計の1NZ-FE型エンジン、そしてダイハツ設計の2NR-FKE型が使われています。
これらのエンジンで共通していることはシリンダーブロックやシリンダーヘッドなどがすべてアルミで出来ていることです。
アルミ製のエンジンは今ではどの自動車メーカーでも使っているものですが、ご存じのとおり、鋳鉄より軽く作ることができるのですが、鋳鉄と比べて強度がなく、必要な強度を保つためには鋳鉄よりもたくさんのアルミニウムが必要になります。
たくさん必要になるということはそれだけ原材料費がかかるということになりますが、コストダウンを製造工程での最大の目的としているトヨタではこういったことがあまり芳しくない、そこでトヨタはそれこそ本当に必要最低限の強度しか持たないエンジンを作ったのです。
それがスペイドに使われているエンジンなのです。
強度が必要最低限であるということは想定外の状態には耐えられてないということになり、設計の段階では、想定内に熱による膨張が重要視されていなかったようなのです。
それによって高熱を帯びたエンジンブロックは思いのほか変形します。
変形してもエンジンがすべて無垢のアルミの塊から削り出したものであればまだましなのですが、エンジンというものは複数の部品を組み合わせて作られているので、それぞれの部品が別々の変形を遂げ、それがいつしか部品同士の間に隙間を生み出すのです。
通常、この隙間はガスケットやパッキン、シールといったある程度、柔軟性のある物質で埋められ、そこからエンジンオイルや冷却水などが漏れないようになっているものですが、トヨタがこの高温状態を軽く見ていたことから、ガスケットやパッキンがその変形に耐えることができなくなり、隙間を作ってしまうようになるのです。
エンジンオイルという液体が流れているところに隙間が生まれるということはエンジンオイル漏れが発生するということで、スペイドではどこにも損傷がない状態でもエンジンオイル漏れが起こることがあり、各部につけられているパッキンやガスケットを新品に交換するだけで簡単にオイル漏れをとめることができるのです。
特に気温が上がる夏場は危険です。
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エンジンルーム内は異常は高温になりますので、比較的新しい車でもヘッドガスケットやシリンダーヘッド、シリンダーブロック、オイルポンプなどの接合部分からのエンジンオイル漏れが起こりやすくなります。
たぶん、ディーラーに持ち込んでも劣化によるオイル漏れと診断されることになると思いますが、買ったばかりのスペイドでも起こっているようですので、これはどうやらそういったことではないようです。
こういった修理は当然のことながらディーラーからトヨタに上がっているはずですので、最近作られたものは秘かに対策が取られているはずです。
ですので、新車を買うのであれば心配はないかと思いますが初期のころのモデルを中古で買う時には起こりうることだと思います。