カムリのオイル漏れの修理代は?

現行モデルになって、国内ではハイブリッド専用モデルとなって、エンジンの製造工程もしっかりと行われるようになったので、現行モデルにおいては、このエンジンならではのエンジンオイル漏れなどはあまり聞かなくなりましたが、先代モデルではいまだにたくさんのエンジンオイル漏れなどのトラブルが多く、特に先代モデル、先々代モデルではよく聞きます。
もちろん年式的なもののありますが、エンジンオイル漏れのほとんどがそういった理由ではなく、エンジンの製造工程が理由となるものがほとんどなります。

 

この時代に搭載されていたエンジンは、2AZ-FE型エンジン、きっと車に詳しい方であればエンジンの型番を聞けば「納得!」といったことになるでしょう。
そうです、トヨタが中国で作らせているあの2AZ-FE型エンジンです。

 

とにかく精度が甘く、このタイミングで漏れることはないだろうといった部分から漏れてくるといった始末です。

 

2AZ-FE型エンジンでよくある早期のヘッドカバーからのオイル漏れは当然のこと、カムリではどういうわけかオイルパンとクランクケースの間から、それからオイルポンプの耐久性が低いのか、オイルポンプからのオイル漏れが多発しているようです。
オイルパン周りからのオイル漏れのほとんどがクランクケース側の接合部のクオリティによるもので、分厚いガスケットをかませてもそれで緩衝することができないぐらいの仕上がりとなっていることから、だらだらと漏れることはありませんが、半年というスパンを経て、オイルパンがエンジンオイルまみれになるといった形で漏れていきます。

 

オイルポンプは、取り付けられている部分からのエンジンオイル漏れではなく、オイルポンプ自体からのオイル漏れで回転部分のシールが弱いようで、通常では全く問題なく使える年式でも、エンジンオイルにじみが発生していることが多いようです。
オイルポンプのオイルにじみは、後に油圧の低下を招いてしまうため、早期発見早期修理が必要となります。

 

費用的には、オイルパン周りでは、オイルパンを外し、古いガスケットきれいにしてから新しいガスケットともにオイルパンを付ける形をとります。

 

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ただし、クランクケース側のオイルパンを取り付ける部分の仕上げが悪い時は研磨をしたり、多額の費用をかけて交換することも視野に入れておかなければなりませんので、30000円程度から80000円程度ぐらいの費用が掛かるかと思います。
エンジンをもっとしっかり作ってくれれば、もっとしっかり作ってくれるところで作っていればこういうことにならなかったので、ある意味トヨタの考え方のツケをユーザーが払っているようなものです。

 

たぶん、こういった症状が出たからといってディーラーに修理をお願いしても、これだけ広く情報が広がっている中においてもそれを理由とせずに、きっと年式や走行距離のせいにされることでしょう。
オイルポンプに関してはポンプごとそっくり交換となりますので、工賃含めても50000円程度なるかと思います。
どちらの場合もエンジンオイルの交換を伴いますので、これに5000円ぐらい費用が加算されることになります。

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