アリストのオイル漏れの修理代は?
トヨタが過去に発売していたアリストでは、この車ならではのオイル漏れというものがありませんので、きちんと整備してあれば、それこそオイル漏れ知らずといっていいのかもしれません。
しかし、この車の特性上、どうしてもエンジン回りにオイル漏れを起こすことが多くなっているようです。
アリストは高級ラグジュアリー4ドアセダンとして作られている割にはパワーのあるエンジンを搭載しているという当時の日本の自動車界ではちょっと珍しい車でした。
そのため、おとなしく走る方よりもそのエンジンのパワーを発揮させようようとアクセルペダルは踏みがちになってしまい、エンジン回転数を上げて走る方が多いのです。
現状では生産終了されているので中古車で安く手に入る時代、そのため若年層、特に土建系の方から購入され運転されることが多いので、余計にエンジンに負担がかかってしまうのです。
アリストに搭載されているV型8気筒の1UZエンジンや直列6気筒の2JZエンジンは、パワーがあるのにもかかわらず意外と高回転が苦手なエンジン、そこをもって高回転を多用するとどこかしらにトラブルが出やすくなるというわけです。
よく聞くのが、クランクケースからのエンジンオイル漏れ、場所的にはクランクシャフトを支えるクランクシールからのオイル漏れです。
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クランクシャフトはご存じのとおり、エンジンがかかっていれば常に回転しているもので、その回転を取り出すためにクランクケースからシャフトが飛び出している形になっているわけですが、その飛び出している部分のオイル漏れを食い止めるオイルシールの経年劣化が起こり、そこを持ってエンジンに負担がかかるような運転をするためそこからオイル漏れを起こしてしまうのです。
修理にはオイルシールの交換を行うことになりますが、漏れる部分はエンジンを下ろさなくてもアクセスできるフロント側に多いので、工賃はあまりかからず部品代も1000円以下とかなり安く済むでしょう。
工賃は30000円ぐらい、結構な力技が必要な部分だけあって時間がかかるため工賃もそれなりにかかってしまいます。
ヘッドカバーからのオイル漏れ
それからアリストに搭載されているエンジンの特性によって引き起こされるのがヘッドカバーからのオイル漏れです。
原因はシリンダーヘッドとヘッドカバーの間に付けられているパッキンの劣化によるものですが、アリストのエンジンはシリンダーヘッドに回されるオイルの量が多いのか、古くなるとだいたいの場合この部分からオイルにじみなどを起こすことが多いようです。
修理としてはパッキンやオイルシールワッシャーなどの交換が必要となりますが、修理するのにエンジンをのせたままで出来るので工賃は意外と安く、部品代と合わせても30000円ぐらいで出来ると思います。
V8エンジンの初代モデルではシリンダーヘッドが倍になるので、費用も倍ぐらいになると見積もっておけばいいでしょう。