タント(カスタム)のオイル漏れの修理代は?
ダイハツの大ヒットモデルのタント、いわゆるママさん用の車ですが、この車においてもエンジン回りを中心にいろいろなオイル漏れトラブルが起こっているわけですが、この車ではある特徴的なものを持ちます。
それは、タントのオーナーや主に乗る人間によることなのですが、皆さんもご存じのとおりこの車は、小さな子供、例えば乳児から小学校低学年ぐらいの一番手のかかる時期の子供を持ったお母さんのために作られた車で、主なドライバーはお母さんであることが多いわけです。
女性は基本的に自動車の運転はしてもメンテナンスなどを行うことなく、乗ったら乗りっぱなし、もちろん車の構造も、こうしたら車に無理が掛かってしまうということが全く分からない方がほとんどで、運転している時も不具合などの気が付くことがないのです。
普通、エンジンオイルが漏れているといった状態で真っ先に気が付くのが止めてある場所にできるオイルのシミで、それを見ることで「どこかからオイルが漏れているかも・・・」といったように気が付くわけです。
しかし、乗るだけですので、オイルのシミなどを確認することもしませんし、たとえ偶然見つけたとしてもそれがオイル漏れということに結びつかないのです。
オイル漏れがわかるときといえば、エンジンオイルの警告灯が付いた時やエンジンルームからオイルの匂いがしたり、白煙が出た時といったようにかなりトラブルが進んだ状態、もはや保管部分にも悪影響をもたらしてしまうといった時となってしまうのです。
要するに発見が極端に遅れ、かなりひどい状態になってから修理に持ち込むと言った状態になるということです。
オイル漏れを直すよりも買い換えた方が結果的に得するかも!?
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それがどういうことかというと、例えばタントに搭載されているKF型エンジンでよくあるシリンダーヘッドとシリンダーブロックの間にあるヘッドガスケットと呼ばれる部分からのオイル漏れですが、これはガスケットの耐久性があまり高くないことから劣化が早く、それによってオイルラインとして開けられているところからエンジンオイルが漏れてしまうものです。
このオイル漏れを早い段階で見つけておけば、ヘッドガスケットの交換作業だけで済み、修理費用も50000円ぐらいで済むものの、発見が遅れエンジンオイルの量が激減している状態になってしまうと、エンジンブロック全体がオイルでベトベト、ベルトにもオイルが付着してしまいベルトやプーリーなども交換、エンジン自体もクリーニングが必要となり、ひどくなると電気系までやられてしまうことがあるのです。
オイルの漏れる量が更に多くなると残っているエンジンオイルがほとんどない状態となり、エンジン内部の潤滑がうまく行われずに、カムシャフトやピストン、ピストンリング、クランクシャフトなどが傷つき、更にシール類も傷ついてしまうため、オイル漏れを起こす箇所がどんどん増えていってしまいます。
ここまで行ってしまうと軽く20万円以上の費用が掛かる修理を行わなければなりません。
そうなるとだいたいの人は、ある程度修理するか、全く修理をしないでその車を売却して、新しいモデルを買うといったことをするのです。
それでも人気のあるタントは高値で買い取られますので、質の悪いタントが中古車市場に出回ってしまうということになるのです。
これを防ぐには奥さんに車を任せるのではなく、旦那さんがきちんと管理、メンテナンスをしてあげる必要があるでしょう。