フォレスターのオイル漏れの修理代は?
オフロード風クロスオーバーSUVのフォレスターにもスバル独自の水平対向エンジンが搭載されています。
ということは水平対向エンジンならではエンジンオイル漏れがあちこちから起こるということにもなります。
その一つでフォレスターでも多くなっているのが、シリンダーヘッドとシリンダーブロックの間からのエンジンオイル漏れです。
この部分にはシリンダーガスケットというものが挟まっており、それによってエンジンオイルや冷却水がシリンダーヘッドとシリンダーブロックの間から漏れないような仕組みになっているのですが、この部分は、エンジンがかかっている状態では常に高温や振動にさらされている部分であって、かなりの負担がかかります。
そのため自動車メーカーも耐久性の高い素材でガスケットを作っているのですが、やはり熱などの劣化要素に太刀打ちできない状態となってしまうため、経年によっていつしかガスケットとしての気密性を保つことができなくなり、そこからエンジンオイルが漏れてきてしまうのです。
そして更にフォレスターに搭載されている水平対向エンジンはシリンダーブロックが水平状態となっており、エンジンをかけていなくてもシリンダーブロックやシリンダーヘッドに折れる方向の力が強くかかっていることから、他のエンジン形式のものよりエンジンオイル漏れを起こす頻度が多くなります。
これを直すにはかなりのお金がかかります。
まずは水平対向であるのでシリンダーヘッドが二つあること、もちろん片側から漏れている場合であれば片側だけ直すという手もありますが、同じ日に組み付けられたシリンダーヘッドですので片側からエンジンオイル漏れが起こったのであれば、もう片方もなる可能性が高いので、両バンク同時交換が基本です。
それからエンジンルームが狭いため、何をするにしてもエンジンを下ろさなければなりませんので工賃がとんでもなくかかります。
これらの要因から工賃だけで50000円以上、それに部品代、エンジンオイル、冷却水などが必要になってくるので80000円以上の修理費用が掛かることになります。
それからこの車ではドライブシャフトからのオイル漏れが多くなっています。
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これはクロスオーバーSUVらしさを醸し出すために大径タイヤを採用していることが原因となっており、負担がドライブシャフトに多くかかることから、熱が発生し、デファレンシャルギヤのオイルシールの劣化を促してしまうのです。
漏れる場所はフロントデファレンシャルギヤにドライブシャフトが刺さっている部分のオイルシールで、中に入っているのが粘度の高いギヤオイルであることから、エンジンオイルのように地面にぽたぽた垂れることが少なく、発見が遅れることが多くなります。
そのため、はっきりとギヤオイルが漏れているということに気が付いた時はかなり損傷が進行している状態であって、ギヤオイルの量もかなり少なくなっていることもよくあります。
修理はこの部分のオイルシール、費用にして1000円ぐらいのものを交換することになりますが、ドライブシャフトを抜いたり、ギヤオイルを交換したりといろいろと手間のかかる作業が付きまといますので工賃も20000円から40000円といった高額となりますので、修理費用としては50000円ぐらい用意しておかないと安心して修理を任せることもできないでしょう。